ここではこれまでに雑誌に載せた評論的文章を中心に載せます。いずれも自分のつよい思いを込めた主張が含まれています。特に近年の大学教育について・・・・・。
私の研究
井尻さんの訃報に接して
海外こぼれ話
地道な研究を
三木先生から学んだこと
長鼻類団研におもう
定年の卒業試験
井尻さんの仕事を改めて評価する
星野さんのアンチプレート論をよむ
盲点
定年の挨拶
チタンインプラントの問題
教育の問題
書評 ノモンハン
顔を鍛えると咀嚼嚥下が改善される解剖学的理由
子供には自然が必要だ!
教員生活42年の反省と遊びの重要性
大学の教員生活は約40何年か経験しました。
私は歯学部と医学部の経験しかありませんが、そこでも様々な問題がありました。
その最大の問題は、競争的研究費の問題(良い研究なら研究費が取れる)というもんだい、そこには大学の独立法人化問題が深くかかわっています。
そして教員と学生の質の問題があります。これも前の問題と深くかかわっていますが、いつも右往左往していた自分を思い出します。
ここでは、学生や教員の問題の重要な原因の一つとして、子供時代の遊びの欠如にいたりました。子供時代の遊びを解剖学的に分析し、いわゆる自然の中での遊びが最重要であるとしました。これは、近年の解剖学の発達による無限の予測できない自然が人間側の感覚細胞と神経細胞のシナプスの成熟に関与するというものです。これまでの遊びの分析にはないものと自負しています。
そしてこれこそが研究の独創性にかかわる問題だということです。
もう一つが、大学の授業です、ちょっと前話題になった上野(千鶴子)さんの授業や「教科書を疑え」ということは、特に目新しいことではないと、多くの大学教員の共通認識になっていると私は考えています。ただそれが、今の学生にどうすれば定着するか、この分析をこれも解剖・発生学的な点から行ってみました。
3回にわけて記載しましたのでご批判いただければ幸甚です。
教員生活の反省 その一 学生や教員の状況
教員生活の反省 その二 分析
教員生活の反省 その三 実践