骨と歯の訪問研究室−触れて観て考えよう

 趣旨 私が約40年歯を研究してきた成果の一部を「歯の形態形成原論」に纏めましたが、問題は一層深まるばかりです。授業も教科書に書かれていることにたくさんの疑問が湧き、空恐ろしくなることもしばしばありました。これを乗り越える新鮮な骨太人間が必要です。骨太研究者の育成は幼児期からの遊びに始まると考えています。いま私のできる事は「歯や骨に触れる遊びを提供する」という細やかなことです。

このような取り組みはあちこちで行われていますが、私の場合はこれまで行った研究資試料(切断したものもありますが内部構造を観るのもまた一興です)を持って伺い、一緒に観て考えようというわけです。子供をはじめとしてどなたからでも新鮮な感想や意見を頂くことができれば嬉しいし大歓迎です。もちろん歯や骨に触れてみたいという方も歓迎します。このようなことから年齢や場所を問わず誰でも歯や骨を直接見て触れる、そしてできれば顕微鏡で中をのぞいてみる遊びの機会を作ってみたいと考えて企画しました。

私のプロフィール 主に解剖学教室で人体解剖学や哺乳類学、発生学等に約40年間かかわってきました。研究対象はヒトを含む哺乳類の歯発生や進化です。ここから歯は体の理解から、体の理解は地球生物から、そして地球は宇宙の理解から始まる、ということを確信しました。今はこの観点から再生医学にもかかわっています。 (略歴        

デスモスチィルスの臼歯断面

 
触れて観るテーマ 標本の観察、話題提供(ご相談の上決めたいと思います)

 資試料 おもに哺乳類の歯を中心とした頭蓋骨や骨格(別紙参照)です。仕事上切断した歯や骨、顕微鏡で観察するための切片が沢山もありますが、歯や骨の中を覗くのもまた面白いものです。資試料は、長さ約1.5m×幅0.6m×深さ0.2m位の箱約20箱ありますが、相談に応じて何をどの程度持参するか決めたいと思います。

輸送 関東近県の車で行けるところは資試料を積んで伺います。遠隔地は資試料を送ることになります。
場所 どこでも構いません。
機器
 
ご相談に応じますが以下のことも可能です。スライド 数人以上の場合でスライドを使う場合は比較的暗くなる部屋が必要です。投影にはパソコン、プロジェクター、スクリーンと電源が必要です。(2-3名の場合はパソコンを直接覗きます。) 顕微鏡観察 電源と顕微鏡が必要です。顕微鏡は必要なら持参します。

注 一緒にやってくださる方募集中です。      

ビーバーの頭蓋


連絡先 小澤幸重 〒156-0044 世田谷区赤堤1-4-14 電話 03-3321-1965
Mail kozawa.yukishige☆nihon-u.ac.jp ☆に@を入れてください。